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クボリカワ書房 徳島駅前支店

BEAT CRUSADERSのクボタマサヒコと+Plus編集長岡本友吟が
少女漫画をそれぞれの目線で語る乙女企画!!
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第1回 ハチミツとクローバー
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    第1回「ハチミツとクローバー」
    (作者:羽海野チカ 2000-2006年 集英社)



    Y「いやあ、はじまりましたね乙女企画! このコーナーは我々がオススメする少女漫画を毎回1作品好き勝手に紹介するという企画です! 新旧問わずなかなか詳しいクボタさんですが、少女漫画を最初に読んだきっかけって何だったんですか?」

    K「もともと本全般が好きなんだけど、いとこのお姉ちゃんが浅草の寺の娘で、そこにものすごい数の少女漫画があって、遊びに行くと一日中読んでて。その頃ドラゴンボール(※01)とか始まった頃だったから『ジャンプ(集英社)』読みつつ、少女漫画を読むのが普通で。妹が小・中学生の時に『りぼん(集英社)』買ってたのとかも読んでたから常に少年漫画と少女漫画を同時に読んでたんだよね。で、恋愛観のズレとかおもしろいな〜って思ってた」

    Y「いちばん好きな少女漫画って何ですか?」

    K「一番グッとくるのはアニメだけど『耳をすませば(※02)』。原作の漫画(著:柊あおい・集英社)ももちろん買ってて。あの世界観が俺の中の乙女って感じ。映画の最後の有名なシーンで聖司が雫に『結婚しよう』って言うんだけどどっちにもなりたい! 言いたいし、言われたい(笑)」
    Y「キャッチコピーがいいですよね、『好きなひとが、できました 』」

    K「自転車二人乗りで図書館っていいよね。今でも理想のデートは、図書館に行くんだけど本読んでしゃべらない、で、かえろっかって帰る(笑)」

    Y「図書館で本とろうとして手と手がふれあったり(笑)」

    K「ベタだよね(笑)あとよくあるのが幼なじみとかクラスメイトとかね、設定がすごく狭いんだよね少女漫画って。でもそういうベタなところが面白いところだよね」

    Y「そんな訳で記念すべき第1回目に紹介するのは…」

    K「『ハチクロ』こと『ハチミツとクローバー』です! まあ最初はみんなも知っててキャッチーかつベタすぎないやつを選んでみました。『ハチクロ』はまず舞台が「美術大学」っていうところがそれこそさっき言ったみたいにベタな設定じゃなくて今までになかった新しさを感じるよね。主人公達の美大生が報われない恋に悩んだり、自分の生きる意味だったりとかに迷いつつも大人になっていくいわゆる“青春物語”ですね」

    Y「私リアルに京都の美大に通ってたんですけどこれを読んだとき、“作者はなんで知ってるんだろう!?”って思ったくらい美大や学生の空気感とか、ものすごくリアルでした。作中にみんなでたこあげをするシーンがあるんですけど私の友達もやってましたもんね、学校の近くの土手で。それもびっくり!」

    K「でも作者は美大生ではなかったみたいだよ。取材したんじゃない?」

    Y「そうなんですか!? じゃあすごいですね!!」

    K「あと、少女漫画と思いきや、主人公が男の子なんだよね」

    Y「そうなんですよ! それもびっくりしました! 男の子目線の描写がすごく多いですよね。だから私、先にこの漫画の感想を言ってしまうと、“男の子って切ないんだあ〜”って感じなんですよ!」

    K「男の目線で読んでも“わかるなあー”って感じだよ。ていうか基本、少女漫画にでてくる男の子って、やっぱりちょっと良く描きすぎるから。真山(※03)とかすごくリアルなんだよね」

    Y「あーそうですよね! 付き合う気はない女の子なのに誰にも渡さないようにしてるところとか…。私真山君好きですけどね」

    K「ゆうさん真山派? 俺山田(※04)派です。ビジュアル的に(笑)」

    Y「山田さんかあー!! 私だめですねえ、彼女。なんていうか…“子供”すぎて共感出来ないんですよ」

    K「真山が山田を好きにならないのと同じ理由だね」

    Y「そうそう」

    K「“はぐ(※05)”とかは、ほんとに…コロボックル的な…(笑)」

    Y「(恋愛)対象じゃないですよね。後半やばいですけどね。後半はぐちゃん好きになりましたね私」

    K「あと、ハチクロ読んでてすごく新鮮だったのが最初はまあ設定が新しいとはいえど美大の中っていう狭い枠の中の話なんだけど、その後就職したりして社会性を描いてるところ。普通だと学校で終わっちゃうところがだんだんみんな大人になっていく。今でこそ『働きマン(※06)』とかあるけど今まであんまりなかったんじゃない? そういうとこいちいちリアルだよね」

    Y「森田さん(※07)はどうです?」

    K「彼は愛情表現が歪だよね。でも唯一リアリティがないかな」

    Y「ギャグ担当ですもんね(笑)」

    K「あと主人公の竹本(※08)ね。彼こそまさにリアル! 現実的に言えば大体がああいう子なんじゃないかなって思うんだよね。美大に行ったところで結局自分に何ができるのか分からないし、才能のあるやつなんてやっぱすごい一握りでしょ。だから挫折もするし、恋もうまくいかないし…。ハチクロはいろんなタイプの男子も女子も出てくるから一辺倒な少女漫画のイメージじゃない。一人一人をちゃんと丁寧に描いてるよね」

    Y「私今回初めて読んだんですけどね、面白くて大好きなんですけど、これがなんで映画になったりアニメになったり世間的にすごい認知されてるのか、正直びっくりしました。というのもなんか…派手めじゃないじゃないですか、しかも美大っていう限定された設定だし…」

    K「ああ、だからベタなので言えば『花より男子(※09)』とか? 美男子がいてお嬢様学校で…」

    Y「そう、ちょっとしたファンタジーなんですよね、少女漫画って」

    K「F4(※10)とかね、ありえないよね(笑)」

    Y「夢を見たいんですよ、女子は(笑)。ちょっと話違うかもしれないんですけど、昔ね『ノルウェイの森(※11)』を読んだときもそう思ったんですよ、なんでこれがベストセラー!?って」

    K「俺も読んだ時そう思ったよ!」

    Y「ですよね!? “なんでこれが?”っていうのは全然悪い意味じゃなくて、すごく自分はおもしろいって思ったし感動もしてるんだけど、これを分かるのは自分だけじゃないの?って思うんです。だからこの本が売れたってことは、私みたいな人が世間にはいっぱいいるのかな?って思った」

    K「みんなにそう思わせる事に成功したんじゃない?」

    Y「あー!なるほど!! そうか! じゃあハチクロもそうなんですかね?」

    K「あてはめられるんじゃない? この中の誰かに、自分を」

    Y「なるほど。あ、じゃあクボタさん、ハチクロの中言うなら誰ですか?(笑)」

    K「俺はねえ、真山の事務所の先輩の…野宮(※12)!」

    Y「えーー! ずるいっ! いや、ずるくないですっ(焦)」

    K「そうそう。ずるいところが成長してる感じ? やな大人っていうか(笑)一番近いかな? でも憧れるのはそれこそ乙女度でいえば山田(笑)」

    Y「山田こそ乙女(笑)」

    K「そうそう彼女は“少女漫画”を一人で体現してるからね(笑)。夜道を真山に背負われて歩きながら背中で『好き』とか言って。言いてー! 言われてー!(笑)あそこが一番グッと来たな、どっちの気持ちも“分かる”」

    Y「(笑)私は竹本君に一番泣かされたかもしれない。主人公が成長していくのは堪らないですね。でもハチクロって誰って決めなくても、この人のこの気持ち、こっちの人のこういう想いとか、部分部分で自分とリンクしていきますよね」

    K「それぞれ共感できるポイントは多いよね。例えば花男(ハナダン)で共感できるかって言われたら絶対できないし」

    Y「花男引き合いに出さないでくださいよ(笑)」


    Y「ちなみに少女漫画を男性は読んだ方がいいと思います?」

    K「いいと思う。男女のズレを埋める為に。だから当然、女の子は少年漫画を読んで“男子には恋愛以外に興味のあるものがある”って事を知らなきゃいけない!」

    Y「少年漫画ってホントそうですよね。何かスポーツとか車? 仕事だったりっていうメインのものがあっての付属品としての恋愛、ですもんね」

    K「少女漫画は恋愛がまず中心にありますからね」

    Y「あ、でも宝島社の『2008年この漫画がすごい!(※13)』によると、最近は少女漫画も“恋愛中心”じゃなくて友達との友情だったり、仕事だったりとかがメインの話が多くなってきてるらしくて、そのランキングでもトップ10中純粋な恋愛モノは1作品だったみたいですよ」

    K「じゃあやっとリアルを求めてきたのかも。今までは妄想が過ぎたんだね。現実にはそんなヤツはいないって(笑)」

    Y「F4のことですか?(笑)まあ今回はハチクロに関して“リアル”って表現がいっぱい出てきましたけどリアルを感じるならオススメですね。何より私はすごく甘酸っぱかったです、大学時代を思い出して」

    K「恋愛で悩んでる人もいるけどさ、それ以外のやらなきゃいけない事、例えば卒業制作とか就活とか、そういうところで悩んだりもするわけじゃない、青春って。“少女漫画”って言うと男子に敬遠されがちだけどハチクロはすごくいいバランスで男子の気持ちと女子の気持ちが客観的に描かれてるから他人事じゃないよ、と」

    Y「そういえば私ハチクロいいですよ、って男の子に勧められました」

    K「映画とかドラマにもなってるけど是非漫画を読んで少女漫画に目を向けて、男は男を磨き、女は女を磨き、是非いい恋愛をしてください、と。っていうかしたいな(笑)」


    ※01 作者、鳥山明。1984年から1995年に週刊少年ジャンプ(集英社)で連載.
    ※02 『悪魔の花嫁(デイモスのはなよめ)』池田悦子原作、あしべゆうほ作画のホラー・ファンタジー漫画。月刊誌プリンセス(秋田書店)1975年創刊号より連載。
    ※03 同名の柊あおいの漫画をスタジオジブリが映画化。1995年公開。
    ※04 作者、柊あおい。月刊誌りぼん(集英社)に1985年から1989年にかけて連載。
    ※05 作者、柊あおい。月刊誌りぼん(集英社)に、1990年から1992年にかけて連載。
    ※06 ハチクロ登場人物、真山巧。建築科。竹本の先輩。自分に想いを寄せる山田に対し煮え切らない態度をとるが、年上の女性、原田理花一筋。
    ※07 ハチクロ登場人物、山田あゆみ。陶芸科。陶芸の才能には定評がある。美脚美乳で数多くのファンを持つが真山を一途に思い続けている。
    ※08 ハチクロ登場人物、花本はぐみ。通称はぐ。森田からコロボックルと呼ばれる。油絵科。見た目は小学生(小動物)だが芸術的才能に恵まれた美少女。
    ※09 作者、安野モヨコ。仕事をテーマにした人気漫画。講談社モーニング連載中。 
    ※10 ハチクロ登場人物、森田忍。彫刻科に8年在籍後日本画科に編入。竹本や真山の先輩。竹本と同様はぐに一目惚れする。芸術的才能は多岐に渡る天才。割とモテる。
    ※11 ハチクロ主人公、竹本裕太。建築科。素直で不器用、大学卒業が近づいても自らの生きる道をみつけられず悩み彷徨する 。はぐに一目惚れ。
    ※12 月刊マーガレット(集英社)で1992年〜2004年まで連載された神尾葉子の少女漫画作品。ドラマが大ヒット。台湾でもドラマ化された日本一売れてる少女漫画。
    ※13 「花より男子」に出てくるF4(Flower 4?“花の四人組”)と呼ばれるセレブの御曹司四人組。大金持ちで容姿端麗。
    ※14 村上春樹 のベストセラー長編小説(1987年 講談社) 。「世界の中心で愛を叫ぶ」に抜かれるまで日本における小説単行本の発行部数歴代1位 。
    ※15 ハチクロ登場人物、野宮匠。デザイン事務所で凌浸海寮菁據?纏?詫ソ─△笋蠎蠅梁膺佑涼法???紡个靴討魯疋薀い弊?福
    ※16 宝島社が発行するマンガ紹介ムック 。大学の漫画研究会、書店員、ライター、イラストレーター、編集者、評論家、俳優、お笑い芸人、ミュージシャンなど、有名無名問わず70名前後の“マンガ読み”が採点。オトコ編、オンナ編に分かれているのが特徴。ハチクロは06〜07年連続1位を獲得。
    (ウィキベディア参照)

    | +Plus本誌 | 00:22 | comments(3) | - | - | - |
    はじめまして。
    このブログ読んでて、ドキドキしちゃいました!

    あんまり恋愛漫画苦手なあたくし。
    ファンタジーすぎるのがどうもだめで....
    ちう偏見がありましたが、この対談見て『なんか気になるやん!』と思いました!

    この対談面白いです!
    | みや | 2008/12/28 6:20 PM |

    はじめまして。
    ウェブ上で読めるようになってうれしいです!

    クボタさんが野宮(爆)
    野宮が理想なんで、クボタさんの見方が変わっちゃいます・・・。
    そして私も真山が山田をおんぶしてるシーンが一番好きです。
    当時悲しい恋をしていたので、山田に感情移入して泣きました。


    注釈がおかしなことになっていますが・・・?
    「悪魔の花嫁」なんて話に出てきたっけ??って見直してみたけどないっすよね。
    野宮の項、文字化けしてるし。
    いつか「悪魔の花嫁」についてクボタさんに語って欲しいが・・・ご存じないかしら。

    | しふ | 2009/01/08 2:28 PM |

    しふさん
    ご指摘ありがとうございます!
    テキストが修正前の分になってます!!
    「悪魔の花嫁」抜けてますね。
    訂正して再アップしますので是非もう一度ご覧ください〜!!
    | you-pac | 2009/01/09 8:26 PM |