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クボリカワ書房 徳島駅前支店

BEAT CRUSADERSのクボタマサヒコと+Plus編集長岡本友吟が
少女漫画をそれぞれの目線で語る乙女企画!!
<< +Plus vol.14 3/29 発行 | main | 第5回 うさぎドロップ >>
第4回 きのう何食べた?
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    「自分の知らない世界だからストーリーに深みが増すんだよね」


    「きのう何食べた?」よしながふみ著 講談社モーニング連載中

    クボタ(以下K)「今日はkuhの岡山公演リハーサル終わりで収録しておりまーす」

    ユウ(以下Y)「はい。後ほどライブ後の感想と特別ゲストを迎えてお送りします」

    K「で、本題。前回紹介した『青い花(※1)』はガールズラブで…ならば今回、ボーイズラブも語ってみようかと」

    Y「今回紹介する『よしながふみ(※2)』さんは、『西洋骨董洋菓子店(※3)』がアニメ、ドラマ化のみならず今年は韓国映画化もされて益々ファン増加の人気作家さんですね。私も去年すごくはまって既刊の作品一気に読んだんですけど、クボタさんは以前から『西洋〜』持ってたんですよね」

    K「それだけかと思ったら『フラワー・オブ・ライフ(※4)』も持ってました」

    Y「実は前回『青い花』か『西洋骨董洋菓子店』かって言ってて」

    K「『西洋〜』はちょっと前の作品だから…と思ったらね、この『きのう何食べた?(※5)』が出てて。まずね、これはBLがどうこうと言う前に料理本として素晴らしい」

    Y「クボタさんは料理するから尚更ですよね。私も最近料理まめにするようになって、これは実はクボタさんのお陰でもあるんですが…以前ね、私がコンビニのおにぎり買おうとしたら『そんなの食べてちゃだめだよ』って言って防腐剤の話をしてくれて、怖くなって一切食べるのやめたら自然に痩せたんですよね。それで外食も控えて自炊中心にすると体重維持が無理なく出来るようになったんです」

    K「全然覚えてない(笑)。でもそれはよかった」

    Y「それで分かったんですけど、人間て毎日何かを消費して生活してますよね?でも料理をするのって“生みだす”じゃないですか、仕事をしたなー! って気分になるんですよ」

    K「この漫画のシロさん(弁護士※6)の言う『仕事で案件をひとつキレイに落着させたくらいの充実感を味わえる』ってやつね」

    Y「そうそうまさに。満足感で幸せになるんですよ。一日がキレイに終われる」

    K「でも俺ちょっと気になるとこがあるんだけど、この1話の炊き込みご飯が次のページで炊けてるの早過ぎじゃない?!」

    Y「えー(笑)早炊きにしたんじゃないですか?(笑)」

    K「メシを炊く間に…ってみそ汁とか色々作ってるけどそれにしても早い。ちょっと納得いかないなーってそれだけなんだけど(笑)」

    Y「そういう意味では手際がいいですよね」

    K「そう。男の料理って無責任に時間とお金をかけがちじゃない? そうしたら誰でも美味しいもん作れるんだよね。シロさんのすごいところは手際が良くて無駄がない。主婦的な要素を持ってる」

    Y「おばちゃんの友達いますもんね(笑)スーパーで待ち合わせて一緒に特売買いに行く(笑)」

    K「ゴボウのアクはポリフェノールだから水にさらさなくていい、ってこれで知りました」

    Y「ささがき面倒くさいと思ってあんま買わなかったんですけど、ゴボウサラダもやっぱり大好きだし、金だわしでこすっちゃえば早いやって…」

    K「それこそポリフェノールとれちゃうよ!」

    Y「気をつけます(笑)」

    K「あとレシピのふきだしが“思ってる”ふきだしなんだよね。しゃべるんじゃなくてあれがリアルだよね。実際料理してるときしゃべんないよね」

    Y「あと、この間私“たしかブロッコリーのおかかあえ作ってたな〜”って漫画見ないで思い出しながらでも作れて。一回読んだら結構頭に入ってて」

    K「実際に作ってみたくなる漫画だよね、基本和風が多いし。そう、よく自分のブログで作った料理を載っけると、女性のコメントで“私は料理できません”ってのが意外と多くてびっくりしてて、そういう人はこれを読んだ方がいい」

    Y「料理できたら楽しいし、体にもいいし」

    K「誰かに作ってあげたりね。このシロさんもパートナーがいるから自分が作った料理を喜んでもらえるってところもあるよね。口は悪いけどなんだかんだ言ってね、相手のこと考えて作ってる」

    Y「ツンデレですもんねシロさん」

    K「デレを見せないツンデレですね」

    Y「まあその相手っていうのが美容師をやっている矢吹賢二(※7)という男性なんですが、でもこれゲイの人がただ普通にいるんだなってだけで、描いてるのは性別を問わない人間ドラマですよね」

    K「そんなにボーイズラブラブしてないしね」

    Y「私ね、クボタさん知らないと思って今日よしなが作品いろいろ持ってきたんですよ、BLも。というのも『きのう何食べた?』はモーニングで連載している青年誌になるんですね。『西洋〜』もあれは正確には少女漫画でBLではないんです。読む人それぞれの認識が違いますからまあそんなにきっちり分けなくてもいいんですけど…」

    K「これ知らないなあ(『執事の分際(※8)』を手にとって)…流行の執事じゃないですか」

    Y「でもこれ相当前の作品ですよ」

    K「へえー。じゃあベタな執事ものなの? ……うおっ!!…やってる……これは何で連載してるの?」

    Y「私も最近まで知らなかったんですが、BL専門誌というかBL雑誌っていうのがいっぱいあるんですよ。それで、よしながさんのすごいところは雑誌や作品によって描き分けが出来てるところなんですよね。よしながさんらしさはそのままに、でも完全にベクトルが違うものとして読める」

    K「(『愛すべき娘たち(※9)』を手にとって)これはBLじゃないんだ?」

    Y「全然。タイトルどうり娘の話です。これもほんと素晴らしくて、是非世の娘さんは読んでいただきたい!」

    K「ゆうさんはBL部分が好きなの?」

    Y「部分?(笑)BLは去年私の中ですごい熱かったんですよ。アニメもBL、GL多くて。でもよしながさんの作品でどれかを選べと言われたら困りますね」

    K「でもなんでBL好きなの?」

    Y「なんか楽に読めるから?『青い花』は女の子の気持ちが分かりすぎて痛くて、読んでてしんどくて(笑)その点BLは女じゃないから一歩引いてただかっこいい男の子を眺めてればいい…例えば男同士ですから女役、男役といますよね、女役の子が実際女の子だったら多分好きじゃないけど男だからかわいく見えるとか。…これ見てください、よしながさんの対談集(※10)なんですが、ここにもBLの何がいいのかって事を書いてるんですけど全部に付箋を貼ったらこんなに付箋だらけに…奥が深いんです!」

    K「BLでもGLでもとにかくそういう同人誌ややおい的なものが受けるっていうのは分かるんですよ、メジャー誌にはないもっとディープなところ行くでしょ?」

    Y「いわゆる『マーガレット』や『りぼん』とかじゃなく」

    K「そうそう。そういうところのマーケットがあるのは分かるんですけれども、よしながさんは俺が読んでる範囲の中での『西洋〜』とか『きのう〜』で、それを匂わせないで描いてるじゃない、たまたまゲイだった弁護士と美容師とで料理好き、ってそういう感じでさらっと。だから絡みとか描かないのがよしながさんの売りなのかなって思ってた」

    Y「私も『西洋〜』から入ったんでびっくりしました。でもBLの話も泣けるの多くて大好きですね。性描写も含めて素晴らしいです」

    K「BLって男が綺麗じゃないですか。この『きのう〜』に出てくる“ゲイの愛されファッション(短髪、ヒゲ、ピタピタの服にガチムチ体型※2巻参照)”2丁目スタイルじゃないっていうか。シロさんモテないんだよね(笑)」

    Y「そうそう、あれ笑っちゃいますよね(笑)」

    K「だからBLって少女漫画の延長みたいな感じなのかな。いわゆる『さぶ』とかゲイ雑誌的ではないよね」

    Y「たぶんBL読んでる人はそっちじゃないと思いますね。BLはファンタジーだという人もいますし。まあ女子の萌えポイントは十人十色ですから一概には言えませんが」

    K「前回の話に繋げると、思春期の一時魔法にかかっていていつか解けるっていう、そういうのはGLは多いと思うけど、BLは先天的っていうかもっと根が深い気がする」

    Y「そうなんですかね」

    K「男はリアルに性衝動が強いから性行為の事を悩んだり、それこそエロ本買ったりとかそういうのが普通だから、特に思春期は女の子は逆にキスするとかでもうすごいことのように思えちゃうけど、男はやっぱりリアルにやりたくなるんじゃないかな。恋愛が仮性じゃなくて、魔法的に解けてしまうっていうのが少ない気がする。イメージだけど」

    Y「そうかも! すごいクボタさん、想像だけで(笑)」

    K「漫画の話に戻るけど、『西洋〜』の設定で、ケーキ屋さんにかわいい女の子もいて、男女で恋愛をしながら美味しいケーキを作ってく、みたいな話よりは男4人でって方が面白いよね。伏線がそういう自分の知らない世界だからストーリー的に深みが増すんだよね」

    Y「『きのう〜』もゲイは表現手段で物語に一層おかしみが増してますよね」

    K「まあでもこういう作品を男子にどこまでアピールできるのか? 俺は面白いですけど、例えばバンドメンバーとかに「これ面白いから」って薦めてグッとくるかこないか、そこを楽しめるかは分かれるよね。最近のドラマとか物足りないって人は知らない世界を覗いてみるのもいいかもね」

    Y「ゲイの方も、普通に人間関係に悩んだり結局同じだよと」

    K「そうだね。何事も偏見を持たず、料理本くらいの感じで読んでください」

    Y「美味しんぼ(※11)的なね」

    K「美味しんぼはね…栗田ゆう子(※12)がむかついてしょうがないんだよね、アイツがいなかったら上手く話が進むのに! って(笑)」

    Y「栗田さんがもしかわいい男の子だったらむかつかないかもしれないですよ!!」

    K「…そういうのありそう、同人誌とかで」


    ー岡山公演終了。それではここで特別ゲスト!!
    A「polyABCのアベマサトと言います。ギターとボーカルをやってます」

    K「去年キャプテンハウスのアーティストでtrademarkとpolyABCとkuhとでまとまって岡山来たとき、アツかったからまた来ようってことで実現したんだよね」

    A「今日もあたたかくて、みんな優しくて最高でした」

    K「みんな曲知ってくれてたよね」

    ーpolyABCはCDで聴くと良い意味でBGM的な耳触りのいい感じですけどライブで聴くとまた全然印象変わりますね

    A「嬉しいです。CDと違った感じが出せればと意識しているので」

    ー女性ボーカルの魅力を再確認したのと、男女のハモリが美しかった

    A「ノリちゃん(Vo.)の世界観が入ってより独創的になってますね」

    K「客観的に見てpolyがいいのは、男女のツインボーカルって結構甘くなりがちなんですけど、そういう恥ずかしい感じになるところを一切感じさせないのが凄いと思う。ぜんぜん仲良くなさそうな、そういう調和がとれてて(笑)」

    ーあと、クボタさんいじりのMC(笑)キャプテンハウス企画ならでは、ですよね

    K「毎度ね」

    A「今日が一番ひどかった(笑)」
    ー二人だけでのアンコールは今日がはじめてですか?

    A「完全アドリブ(笑)次は何か用意しとこうね」

    K「次は徳島でやりたいね」

    ーぜひぜひ来てください! 最後に読者に何かメッセージをどうぞ!!

    A「聴いてくれてる人、いろんな人が関わって、僕たちももっとがんばろうって思うし、そのバランスがうまくいってる感じがすごくするんで、楽しくやらさせてもらってます。また、ほら、社長の力でね、こう押してくれると…(笑)」

    K「金、金、でね」

    A「社長はもう朝から晩まで金の話しかしないからね!」

    K「じゃあ続きはismの音人フォーラムでね(笑)」※いまのところ予定はありません(笑)


    (※1)青い花 …鎌倉を舞台に女性同士の恋愛と友情が描かれた志村貴子作の漫画。(※2)よしながふみ…青年誌・少女誌などで幅広く活躍。かなりの食通で作品内によく料理が登場する。(※3)西洋骨董洋菓子店…よしながふみの代表作。イケメン4人の洋菓子店「アンティ‐ク」を舞台に描かれる人間模様。(※4)フラワー・オブ・ライフ…(2004新書館)よしながふみが描く青春学園ドラマ。(※5)きのう何食べた?…よしながふみ最新作、講談社モーニング連載中。中年ゲイカップルの毎日を食生活メインに展開する物語。(※6)シロさん…「きのう何食べた?」主人公、筧史朗43歳、弁護士。ゲイ。料理は彼の生き甲斐で息抜き。(※7)矢吹賢二…「きのう何食べた?」主人公、41歳、美容師。ゲイ。史郎と違い全てにおいてオープンな性格。(※8)執事の分際…よしながふみのボーイズラブ作品(白泉社文庫)。(※9)愛すべき娘たち…白泉社メロディで連載されたよしながふみの少女漫画。(※10)よしながふみ対談集…「あのひととここだけのおしゃべり」(2007太田出版)豪華ゲストとの爆笑&含蓄&貴重なお話満載の初対談集。(※11)美味しんぼ…言わずと知れた料理漫画の代表作。雁屋哲原作、花咲アキラ作画による漫画。 (※12)栗田ゆう子 …漫画「美味しんぼ」のヒロイン。




    polyABC アベマサト(G&Vo)………
    popcatcher、ナイスマーブルスを経て'99年頃コバヤシノリコと前身ユニットをスタート。
    ビョーク、シガー・ロス、ムーム等、北欧的なアーティストにも通ずる優しさと冷たさを兼ね揃え、より独創的な世界へと導いてくれる



    polyABC 3rd album
    「wonder of dear」
    CHRS-019 ?2,500
    http://www.captainhouse.com
    | +Plus本誌 | 10:42 | comments(4) | - | - | - |
    今回も同性愛なお話ですね…
    正直得意科目ではありませんが料理の話が盛り沢山なので読んでみたいですね♪

    グッジョブです!!
    是非とも金以外の力を使って徳島にお願いします!!!
    | 謎の徳島人 | 2009/05/24 9:51 PM |

    >謎の徳島人さん
    是非とも読んでみてください〜
    料理のレシピは参考になるものばかりですので!
    そして恋人だったり家族だったり、ご飯を一緒に食べる人がいるというのは、良いもんだなあ〜と思います!!
    | オカモトユウ | 2009/05/30 4:42 PM |

    職場の女の子が、「きっとお好きだと思うので今度持ってきますね!」と言って貸してくれました。ちょっとまって、私、どういう人だと思われてるの・・・!?と思いましたが、大変面白く読みました(敗北)。
    シロさんの料理シーンは、私には技術が高度すぎてあまりイメージできないのですが、ぶっかけそうめんは作ってみたいと思いました。
    あと、私は、どちらかといえばケンジ派です(笑)。
    | のの | 2009/08/11 2:11 AM |

    この漫画かなり好きです料理が本当に美味しそうだし なんか二人の関係性もいいですよね
    シロウさんが密かに
    いい買い物をして興奮してる所とか シノさんが実は若いとか
    10月にでる三巻楽しみです
    | れいこ | 2009/09/28 11:08 PM |